40代をもっと美しく健やかに!
こんにちは、
鍼灸整体師/パーソナルトレーナーの古庄です
私の著書が発売となりました。
さて。
「シール鍼って何ですか?」という質問を多く受けます。
この記事では「シール鍼について」解説していきます。
【この記事では】
「シール鍼とは?」
「鍼とシール鍼の違いは?」
「なぜ?シール鍼は貼るだけで効果があるのか?」
「シール鍼はどんな効果があるの?」
「どのくらい貼っていてもいいの?」
「オススメのシール鍼は?」
こういった疑問に答えます。
そもそも、シール鍼とは?
シール鍼は、
置き鍼、円皮鍼や皮内鍼とも呼ばれています。
シール鍼の種類は2つ
シール鍼は
直径1cmほどのシールの中央に細く短い小さな鍼がついているものと
ついていないもの2種類あります。
鍼がついていないシール鍼は、接触部は「樹脂」になっており
皮膚にささないため、押圧による刺激となります。
刺されるのが苦手、怖い方にオススメです。
シール鍼の使い方
シール鍼は、こりや痛みのある箇所や
体の調子を整える効果のあるツボに貼って使うことが多いです。
例えていうなら、磁気を利用して血行を改善し、こりをゆるめるピップエレキバンの磁石の部分が鍼になっているとイメージしていただくと分かりやすいと思います。
余談:鍼とは?
鍼とは、世界保健機構(WHO)から、さまざまな症状に効果があると認められてる治療手技です。
西洋医学では、患部に着目し、その患部を除去することで病気や不調を改善するアプローチをとりますが、鍼灸では「不調は、体全体のバランスの崩れていることで生まれる」という考え方がベースとなっているため、そのバランスを整え自然治癒力を発揮できる状態にアプローチするのが鍼灸治療です。
もっと具体的にいうと、基本的な考え方として「気・血・水」のバランスがキープされている状態が健康状態とし、約2000以上のツボからこの 「気・血・水」 のバランスを整えていくのが治療内容です。
電車の線路のように、「気・血」が体の中を巡るための道のことを「経絡」と呼びます。
電車の駅のように「気・血」が集まるところが「ツボ」といいます。
これらの滞りをリセットするために、
鍼をツボに刺す刺激で巡りをスムーズにすることで鍼灸治療の目的です。
鍼とシール鍼の違いは?
シール鍼と通常の鍼との違いは?
それは
鍼による、刺激の調整&刺激の持続化の違いだと個人的に解釈しております。
(この解釈は、治療家さんの経験や思考によって変わります)
鍼治療の特徴
一般的に鍼灸院で受ける鍼治療では、
そのときの体調や体質によって、鍼をおこなう体の場所や
鍼をおこなう深さ、刺激は調整をしながらおこないます。
鍼の太さは、シール鍼とさほど変わりません。
(中国鍼は太いです。)
ツボや筋肉に刺す場合は、数ミリ~数センチ
お体の状態や目的によって深さでの刺激量の調整が可能。
背中、腰やお尻などの大きな筋肉が凝り固まっているときは
直接、鍼で刺激を与え早くやわらかくすることもできます。
ただ、その場で鍼を抜くため
身体への持続的な鍼による刺激は与えられません。
シール鍼の特徴
シール鍼は、皮膚の下に痛みや刺激を感じる受容器があり
そこを刺激することで血行を良くしたり痛みや筋緊張を緩和させる効果
そして、ツボが持つ効果を引き出すことという仕組みを使った効果を引き出します。
鍼の深さや刺激量を
その日の体調や目的によって調整はできません。
ただ、鍼治療ほどの刺激が与えられませんが
優しい刺激を持続的に与えることができます。
そのほかの特徴
↓↓↓
・習慣化しやすく続けやすい
・刺さないから刺されることが苦手な方でも気軽に試せる
・1週間に1回張り替えるのでお金も時間も節約できる
どちらが良い悪いではありません
どちらの方が効果があるかは、
目的や現在のお体の状態によって変わります。
プロの料理人さんのお料理をお店で食べたいときと、プロの料理人さんのレシピを見ながら自分で作ってたべるのと同じように、目的やシチュエーションによって、どちらが合うかは変わると解釈しています。
手では触れない体の奥にある筋肉をゆるめて痛みをとることが必要な時は、鍼治療が効果的ですし。
普段から、自分の体の健康キープのためや、旅行先でのコンディショニングのためのセルフケアが目的の場合は、シール鍼も効果的です。
つまり、どちらもメリットとデメリットがるので
目的別に選ぶことがオススメです。
とはいえ、私のシール鍼講座を受講された方が、自律神経の乱れから起こる、めまいや頭痛、肩こり、疲れやすさなどの不調が改善されてる方が多くいるのもあり、シール鍼でも正しく行えば、十分に効果を実感していただけます。
なぜ?シール鍼は貼るだけで効果があるの?
そもそも、シール鍼は「皮膚に刺激」を与えます。
つまり、皮膚刺激によって脳に伝わり
その反応として、血流改善効果や、こり緩和、自律神経を整える効果を引き出します。
冬に外気が寒いと感じると、鳥肌を立てて体温を逃がさないようにしたり、切り傷があると傷の部分に血液やリンパが自動的に集まって傷を修復したりするのと同じで、全身の皮膚には、痛み、温度などを感じる「センサー(受容器」が備わっています。
皮膚にシール鍼を貼る刺激によって、脳に刺激が届き、血流促進や自律神経を整える、痛みを抑えるなどの「反応」が脳から届き、痛みやコリの緩和や自律神経を整える効果を得ることできます。
シール鍼はどんな効果があるの?
【シール鍼の効果】
・肩こりなどの「こり」の改善
・腰痛などの「痛み」の緩和
・めまい、睡眠の質の低下などの「自律神経の乱れを整える」
・顔のむくみやほうれい線などの「リンパの巡り」改善
・足の冷えやむくみなどの「リンパの巡り」改善
・関節の可動域の改善
・呼吸が深く吸えるための改善
などなど
痛みやこりだけではなく、自律神経などの乱れなどにも使います。
どんな人にオススメ?
・ストレスが多くイライラしがちな方
・眠りが浅い方
・なかなかこりや疲れがとれない方
・人に触れられるのが苦手だけどセルフケアに興味ある方
・マッサージやストレッチが苦手な方
・家族のコリや不調をラクにしてあげたい方
・出張や旅行がなどが多い方
・忙しくてマッサージなどに通えない方
・帰りが遅いから簡単にセルフケアを行いたい方
「どのくらい貼っていてもいいの?」
これは個人的な経験も含めて「約1週間」です。
もちろん、汗をかく、生活環境、季節などの個人の状況による差があることが前提ですが、私個人では基本的に「約1週間で交換してくださいね」とお伝えしています。
その理由は、シール鍼のシールの部分がじわじわと皮脂や汗などでベタベタになってくるのが1週間使用の方が多いからです。
ベタベタは、衛生的にもよろしくないので、1週間以上はオススメしません。
おすすめのシール鍼は?
シール鍼といっても、ネットで検索してみたり、ドラッグストアで見てみるといろいろなメーカーがあります。
そのなかでも、臨床18年以上の経験からオススメのメーカを紹介しますね
それが「セイリン社製のパイオネックス」です。
セイリンさんの鍼は、他社と比べて単価はやや上がりますが「高品質」なので、痛みも少なく、かぶれにくく、安全性が高いです。
私も、クライアントさんには「セイリンさんのシール鍼」をオススメしています
シール鍼を貼ったままお風呂に入ってもいいの?
もちろん「いいです」
ただ、体を強くこすって洗うときに、シール鍼がはがれる場合もありますのでそこはご注意くださいね。
まとめ
シール鍼は、肩こりや腰痛などの「こり・痛み」だけではなく、めまい、眠りが浅い、頭痛などの自律神経の乱れにも効果が期待できます
約1週間は、貼っていてもOKです。
シール鍼を貼っていても不調が改善しないときは、治療家や整形外科・お医者さんにご相談ください。